単衣夏物の会2018
今回は、しなやかに夏を味方する「単衣夏物の会」を企画させて頂きました。
今では、ここまで着物の夏物が揃うことは難しい時代になりました。
絽の付下げ、西陣お召し、小紋、夏名古屋帯、単衣羅コート地、夏紗袋帯、米沢紬単衣きもの、和紙八寸帯、その他全国の単衣紬など夏の着物を豊富に取り揃えました。
こちらは着物トルコ絨毯と雑貨のコーナーです。
トルコ絨毯も着物と同様の高級織物です。
じゅうたんはもちろん、クッションやランチョンマット、バックなどトルコの織物で出来た雑貨などもご用意致しました。
お部屋のインテリアにはピッタリです。
こちらは、べっこうのコーナーです。
仏間額や念珠などお部屋のインテリアとして揃えました。
べっ甲で作られた家紋額なんかも根強い人気です。
印伝のバックのコーナーです。
印伝に使われている皮は、最高級の天然素材のキョン(中国東部・南部 台湾に生息する世界最小の鹿)です。
卑弥呼の時代に中国三国時代の「魏の国」に使者を送り、「魏の国」の王から返礼として親魏倭王の印綬、銅鏡と一緒にキョン皮が送られてきたそうです。
中国の春秋戦国時代以西周王朝から伝わるキョンの由来として「鹿(キョン)皮は、持つ人の運勢全体をたかめ、現世八欲を満たす」とも言われているそうです。現世八欲とは、送る人 家への幸福・家系継続・人八欲・征服力・男女欲・安産・健康維持・長寿
キョン皮は極上の鹿皮の代名詞だそうです。
一本の皮の繊維の太さは15オングストローム(毛髪の15万分の1)です。この超極細繊維が軽くて柔らかい肌触り、優れた耐久性などのキョン皮の素晴らしい性質を生み出しています。
本印伝と甲州印伝の違いをご存じでしょうか?
本印伝の歴史は古く、1300年前から存在しているそうです。
原皮は、100%キョンの皮を使用していて加工の技術も違います。本印伝は、すべて藁燻し加工をしていて、藁燻しで藁ヤニが薄くつくことによって鹿革と漆の接着がよくなり、耐久性が藁燻しをしないものと10倍近くの違いがあるそうです。燻職人は現在では。5人程度しかいなくなり、大変貴重な価値のあるものとなっています。
一方、甲州印伝は、300年前と歴史が浅く、大半がキョン種のものを使っているそうですが、カナダ産、ニュージーランド産のホワイトテール種原皮も使われているようです。
樹脂技術加工の開発により、藁燻し加工をせずに漆置き加工をしています。99%がこの方法で製造されているそうです。大量生産にが可能になり、値段も安価になっております。
このような素晴らしい印伝のコーナーを今回ご用意させて頂きました。
お店は、多くのお客様で賑わい喜んで頂きました。