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大島紬の組織

今回は、大島紬の組織について書きたいと思います。大島紬の組織は、平織りで織られています。絣糸(柄を表現する糸)の経絣と緯絣、地糸(無地の糸)の経糸と緯糸の4種類の糸で構成されております。大島紬には、用語があります。算(よみ)とは、経糸の総本数を表す数です。1算=80本の糸を使っているという単位になっています。トビ柄の大島紬は、13算だそうです。13算×80本=1040本の経糸が使われて織られています。7マルキ、9マルキは、15.5算15算×80本=1240本12マルキは、18算18算×80本=1440本このように組織によって経糸の数が変化していきます。糸の本数が増えるほど細かい柄が表現できますが、組織のバランスでちょうど良いバランスになるように考えられているようです。経糸の数が多いから一概にすごいものというわけでもないようです。1手(イッテ)とは、効率がよいロットのことです。8の倍数で表されています。1手=8です。人の手の間は4つあります。4×2つの手=8という考えから糸を持つときに効率がよいということから単位が生まれたとも言われているそうです。マルキとは、束にするという意味があるようで経絣糸の本数を指します。単位は、80本です。7マルキは、7×80本=560本のたて絣糸が使われて織られているものです。9マルキ(コンマルキ)は、9×80本=720本12マルキは、12×80本=960本になります。1モト(ひともと)とは、絣糸の対の糸が2本のことをいいます。絣が、経絣の糸2本、緯絣の糸2本で表現されている絣です。ちょうど井桁の形で柄が表現されているものです。カタスとは、片割れのことをいいます。1モトから欠けてしまっているもの。緯絣が2本で経絣が1本で表現されている絣です。ちょうどTの字の形に近いものです。1モトとカタスの織り上がりの違いがこちらの写真です。

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左が1モトで織られた大島紬です。右がカタスで織られた大島紬です。柄がはっきり強くでるのが1モトです。組織によって同じ柄でも違いがおわかりだと思います。

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