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大島紬ができるまで

今回は、大島紬ができるまでについて書きたいと思います。大島紬ができるまでには、本来は30~50の工程があるようですが、流れの一部をご紹介させていただきます。1.柄の設計柄や色合いを設計します。昔は、方眼紙に手で書いていたそうですが、今はコンピュータで図案を作っているそうです。女物と男物はここから別れているそうです。2.糸繰り絹糸を束にして、お湯を通した後に乾燥をさせるそうです。この糸を『かせ糸』と呼ぶそうで、小さな枠に巻き取ります。3.はえばた糸の長さを準備する工程です。作品に合わせて経糸の長さを測ります。反物の長さは12.32m以上、幅が34.8cm以上と決められているそうです。4.糊はり経糸と緯糸をそれぞれまとめて、いぎす(海藻)などをつけて日光で十分に乾燥させます。5.締め機(しめばた)大島紬のポイントの一つで仮織りをする工程で、絣の模様を作ります。図案に合わせながら木綿糸で絹糸を強く締めていきます。主に男性が行います。6.染めるテーチ木を大きな釜で10~12時間くらい煮立てた汁に絹糸を入れて揉み込んで染めていきます。7.泥染めテーチ木で染めたものを泥田で揉み込んで染めていきます。テーチ木のタンニンと泥田の鉄分が化学反応して黒色になっていきます。8.締めを解くすべての染色が終わると木綿糸を全部解きます。長い絹糸だけになったものを絣糸といいます。9.すり込み染色染める部分の綿糸だけを解いて染料をすり込みます。細い線を色づけするのでナイフで道を作って染めます。10.おさ通し経糸の準備です。1穴に糸を2本入れていきます。11.あげわく緯糸の準備です。12.機織り(はたおり)『高はた』という手織り用の機で織り、7cmほど織ると経糸をゆるめて、絣糸を1本1本丁寧に合わせていきます。織り上げられた大島紬は、検査場で証紙が貼られます。奄美大島は、地球印です。

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この工程は、半年から1年、2年をかけて作られていきます。今回は、『夢おりの郷』さんの協力の元、研修させていただきました。大島紬は、奄美の生活、風土を集約したものだと感じさせていただきました。この手間暇かけられて作られた大島紬を地元の方はもちろんのこと全国方にお伝えしたい伝統工芸品です。

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