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岩手 南部紫根染・南部茜染

今回は、岩手県産地の南部紫根染と南部茜染について書きたいと思います。紫草(むらさきそう)や茜草(あかねそう)の根で染める紫色や茜色は、古代から受け継がれた高貴な日本の伝統色です。どちらの植物染めも媒染剤に灰汁を使って染め上げる勘と根気のいる作業ですが、江戸時代に東北地方の南部藩が紫根染と茜染を推奨して朝廷や幕府に献上される特産物になりました。南部紫根染と茜染は、『南部絞り』という別称もあるようにごく少量の無地を除いて絞り染めをします。

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絞りの技法は、一般的な『括り染』のほかに、布地を屏風だたみにして両面から板をあて強く縛って染めた『板締め絞り』や木綿糸で縫った後に縫い糸を引き締めて染めた『縫い絞り』など素朴な染め味が特徴です。絞り染をするときは、布地を灰汁に浸して天日で乾かす作業を繰り返す『下染』の後に板締め絞りや縫い絞りで柄を絞って十数回、染液に浸して『本染』をします。かつては、大枡(おおます)、小枡、立涌(たてわく)、花輪絞りなどでしたが、今ではバリエーションが増えて、鹿の子、縫い絞り、巻絞り、三浦絞りなど、多種類の絞り技法による柄ゆきがあります。参照 「きもののたのしみ」アシェット婦人画報社

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